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都条例改定案、可決成立

12月15日、都条例改定案が可決成立してしまいました。

12月3日の会見以降、忙しくて書き込みもできなかったのですが、その後、6日の中野での大集会、13日の都議会総務委員会、15日の本会議と、あっという間に改定案成立まで突き進んでしまいました。
この間の経緯や報道については、まとめサイトが充実していますので、そちらをご覧下さい。
http://mitb.bufsiz.jp/

この間、反対運動も盛り上がりました。
6日の集会は会場に入れない人が多数出るなど千人を超える規模となったのみならず、会場には漫画家はもちろん国会議員や都議会議員も参集。
「きょうも民主党内では議論が続いている」などと、都議が生々しい発言をしました。

春の段階では反対しながら今回はこの時点で賛成に傾いていた民主党都議からは、今回は賛成に回らざるをえない、などと率直な発言も。
改定反対集会に参加してこの発言をするというのも異例のことだが、会場からは野次を飛ばすでもなく、みんな真剣に聞き入っていました。

何せ、都議会の力関係が刻一刻と変化していくという流れに、誰もがこれからどうなるのか、と見守っているという切迫した状況。
会場にも緊張感がみなぎっていました。

その後、大きなニュースになったのが、石原都知事が実行委員長を務める東京国際アニメフェアに、マンガを発行している大手出版社で構成するコミック10社会がボイコットを表明したことでした。

最初にその態度を表明した角川書店をはじめ、集英社、講談社、小学館など漫画出版界を代表する会社によるこの反対行動のアピール度は大変大きなものでした。

新聞報道もこの前後から一気に大きな扱いになりました。
その中で、紙面で読売・産経が規制は必要だとのキャンペーンを展開するなど、報道機関も二分されました。

12月13日、15日の都議会には大勢の人たちが傍聴に訪れました。

そして改定案が可決成立してからも、出版労連や劇作家協会などが抗議声明を発表するなど、動きは続いています。

出版労連の抗議声明は こちら
劇作家協会の抗議声明は こちら

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ジャンル : 政治・経済

12月3日、都庁で漫画家らが反対会見/6日には大集会も

反対運動が盛り上がり始めた。

12月3日午後1時から都庁の記者クラブで竹宮恵子さんら漫画家や藤本由香里さん、呉智英さんら9人が会見を開き、条例改定反対を訴えた。
20101203会見

漫画家の「夕凪の街桜の国」などの作品で知られるこうの史与さんは
「今度、古事記をマンガ化を考えており、そこでは兄と妹の性交渉を描こうと思っているが、これだと規制にひっかってしまうかもしれない」
などと具体的な危惧を表明した。

この間、出版労連も集会を開くなど改定反対の運動は広がりつつある。
6日(月)夜にはなかのZEROで大規模の集会も予定されている。

詳細は こちら

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反対集会続々開催! 様々な論評も

東京都青少年条例改定については11月29日に漫画家が記者会見を行って反対を表明した。
この模様は新聞・テレビでも報道された。
10/11/29会見


続いて11月30日(本日)は都議会棟内の会議室で集会が開催された。
さらに明日12月1日は出版労連が集会を行う。

今週末から来週にかけてはもっと大規模の集会も予定されている。

また反対声明も出版流通対策協議会など続々と出されている。

そのほか、今回の改定案については、様々な論評が出始めている。
代表的なのは山口弁護士のブログ

今回の改定案の評価は様々だが、当の石原都知事は先週26日の会見で前回の改定案との違いについてこう語っている。

「訳のわからない言葉を削除しましたが、実質的には前と同じと言いますか、非常に大事な提案をしている。紛らわしい文言が削られたことで、もっと分かりやすくなったと思う」

つまり本質的に変わっていないというのが知事の認識だ。


東京都青少年条例の改悪に反対する集会のご案内
  from出版労連


出版労連は、東京都議会に再提出された東京都青少年健全育成条例の「改正」案に対して、以下の反対する緊急集会を開催します。改正案は、いくら文言を変えても内実は全く変わっておらず、「言論・出版・表現の自由」を規制するものであり、前回同様、断固反対します。「反対声明」は、別途準備中で近日中に発表いたします。今後、業界団体や作家、弁護士、市民のみなさんと幅広く連帯しながら、反対運動を進めていきます。





(1)日時 12月1日(水)18:30~20:30

(2)名称 「表現の自由」への規制を許すな!
       ~東京都青少年健全育成条例の改悪に反対する集会~

(3)場所 文京シビックセンター5C会議室 (※定員70名)
       文京区春日1-16-21 電話03-3812-7111
       東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」駅1分
       都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」1分

(4)講師 河合幹雄氏 (桐蔭横浜大学法学部法律学科教授)
       田島泰彦氏 (上智大学文学部新聞学科教授)
       落合早苗氏 (株式会社hon.jp代表取締役社長)

       コーディネーター:長岡義幸氏(フリーランス記者)

(5)参加費 500円




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反対声明続々! 週明け一斉に会見・集会も

都条例改定案が明らかになったことで、前回反対声明を出した言論・表現団体が次々と反対・疑問の声をあげている。

・11月25日付 日本ペンクラブ
東京都青少年健全育成条例の修正改定案に反対する

・11月25日付 東京弁護士会
『東京都青少年の健全な育成に関する条例』の一部改正案に対する会長声明

・11月26日付 出版倫理協議会
私たちは、再提出される『東京都青少年健全育成条例改正案』に反対します!

・11月26日付 自由人権協会
東京都青少年健全育成条例改定案に関する声明


また、週明けの11月29日(月)からは連日、反対行動が予定されている。

29日は16時半から都庁にて、ちばてつや、藤子不二雄A、松本零士といった漫画家が会見を行う。
3月の時と同じ反撃がいよいよ始まるわけだ。

一般参加も可能な集会も続々予定されており、日時や場所が決まり次第、このブログでお伝えしていく。

都議会民主党は29日にヒアリングを行い、方針を決める予定。ここで民主党が賛成を決めてしまうと大勢はほぼ決してしまう。
民主党への意見や陳情を行うなら、この2~3日が山場だ。


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今回の改定案と前回の比較一覧を公開!

11月22日に提示された条例改定案を、現行条例及び前回否決された改定案と比較した、わかりやすい資料を東京都が作成していました。
こちらにアップします。

東京都は、今回の改定案を12月9日ないし10日の総務委員会で可決、15日の本会議で採決に持ち込もうとしているようです。
風雲急を告げる展開で、これまで反対運動を続けてきた側も本日22日から一斉に動きだしました。

今週中にも幾つかの団体から反対声明が出される予定ですが、出版界では印刷媒体で反対表明していてはまにあわないとネットを使っての意思表示を早急に検討始めました。
また12月3日、6日に、前回3月のような会見や集会も準備されつつあります。
これらについては正式に決まり次第、詳細を告知していきます。

都議会は本日22日に改定案が議会運営委員会に提出されたのを受けて、今週開催される総務委員会から既に議論が始まる可能性があります。
民主党がどういう態度を決するかは近々決まる予定で、同党が一致して賛成に回ることが決まってしまうと、ひっくり返すのは相当困難になります。

ただ、3月の時も厳しい情勢の中で反対運動の盛り上がりが奇跡を起こした前例があるだけに、あきらめるのはまだ早い、といえます。

前回、当初民主党でも「成立はやむをえない」という意見が大勢を占めた中で、それがどんなふうにひっくり返っていったのか、議会内部の詳しい経緯については、月刊『創』9・10月号「『非実在青少年』都条例改定をめぐる大議論」をご覧下さい。

創9&10月号

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12月都議会に上梓される都条例改定案公開!

11月22日に都議会運営委員会に提出された性表現規制の〈都条例改定案〉を公開します。

6月に都議会で否決された青少年条例改定案だが、新たな案が11月22日に明らかにされた。
全文はこちらをご覧いただきたい。

この改定案は11月末開会の都議会に上程され、へたをすると12月半ばには事実上成立してしまう怖れがある。

改定案が明らかになったのを受けて、日本雑誌協会や日本ペンクラブではさっそく、本日22日に委員会を開いて協議を行っている。
改定案では前回非難の的となった「非実在青少年」などの表現は削除されたが、これは石原都知事の言うように「わかりにくい」「誤解を招く」という理由によるもの。
一部修正は施されたものの、性表現規制強化などの骨子は基本的に変わらない。

さて、3月から6月にかけて反対運動が大きく盛り上がり、それを受けて民主党都議からも反対意見が噴出することで前回の改定案は否決されたのだが、今回の修正案について問題は、都議会内部、特に民主党の状況がどうなっているかということだ。

11月16日付の読売新聞では「これまで反対していた民主党も修正内容に同意するとみられ…」と報じられている。
ただ11月22日付毎日新聞では、前回も反対した民主党・松下玲子都議「条例改正でなくても運用で対応できるはず」と条例改定に反対意見を述べている。

いったいどっちなの?と思ってしまうだろうが、複数の情報を総合すると、都議会民主党全体としては、どうも修正案には賛成する可能性が強いようだ。
前回も、もともと民主党としては賛成しようとしていたのを、反対世論の高揚でひっくり返した経緯があるが、今回は都側の根回しもかなり行われており、民主党が反対に回るのは相当厳しいようだ。
個々の民主党都議の中には反対論者もいるから、まだ予断を許さない面はあるが、今回は前回よりもずっと厳しいことだけは知っておいた方がよい。

ただ、前回、漫画家や表現者などを中心に、かつてないほど規制反対の声が盛り上がり、それが奇跡的に事態を動かした前例もあるから、あきらめるのは早い。
まず今回明らかになった改定案を分析し、どう考えるのか早急に議論を起こす必要がある。

しばらく休眠状態になっていたこの専用サイトも時間の許す限り、この問題を追跡し、今後、改定案をめぐる意見や経緯をお伝えしようと思う。

この問題に関心のある人は、ぜひツイッターその他で、多くの人に、事態の緊急性を訴えてほしい。

このままでは12月半ばにも決着がついてしまう公算が大だ。

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7/20@ロフトプラスワン、出演者続々追加!

先日告知した、新宿ロフトプラスワンでのトークイベント「マンガの性表現規制問題徹底討論!」ですが、出演者が増えましたのでお知らせします!

雑協から谷雅志さん、翻訳家の兼光ダニエル真さん、『COMICリュウ』編集長の大野修一さん、『サイゾー』編集長の揖斐憲さんの参加が決まりました。

ロフトプラスワンは壇上のみならず客席を含めて議論を行う場です。
当日は客席にもマンガ関係者が訪れる予定なので、出演者の話を一方的に聞くだけでなく、次の都議会へ向けて具体的にどんなことをしていけばよいかなど、会場からも発言を受け、議論したいと思います。
客席からの発言大歓迎です!!

◆出演: 山本直樹(マンガ家)、藤本由香里(明治大学准教授)、永山薫(評論家)、長岡義幸(インディペンデント記者)、谷雅志(日本雑誌協会編集倫理委員会副委員長)、西沢けいた(民主党都議)、兼光ダニエル真(翻訳家)、大野修一(『COMICリュウ』編集長)、揖斐憲(『サイゾー』編集長)、他。 
司会は篠田博之(月刊『創』編集長)。

◆会場: 新宿ロフトプラスワン(新宿歌舞伎町旧コマ劇場斜め向かい)
電話03-3205-6864  http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

◆7月20日(火) 開場18:30/開会19:30 (終了予定22:30)
前売1500円/当日1800円(飲食代別)
前売り券はローソンにて発売中! 【Lコード:39349】



※当日会場にて、『非実在青少年読本』(徳間書店)、『非実在青少年〈規制反対〉読本』(サイゾー)、『誌外戦』『創』(創出版)など、関連書籍を販売します。

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7月20日、新宿ロフトプラスワンで徹底討論!

久々のブログ更新になってしまいました、すみません!

7月20日(火)、新宿ロフトプラスワンでマンガの性表現規制問題を徹底討論します!!

出演は、山本直樹(マンガ家)、藤本由香里(明治大学准教授)、永山薫(評論家)、長岡義幸(インディペンデント記者)、西沢けいた(民主党都議)、他。 
司会は篠田博之(月刊『創』編集長)。

石原都知事が言明している通り、9月の都議会で再び攻防戦が火を吹くのは明らかです。
この際、何が問題になっているのか、きちんと議論しておきましょう。


新宿ロフトプラスワン 電話03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

7月20日(火) 開場18:30/開演19:30
前売1500円/当日1800円(飲食代別)
前売り券はローソンにて近日発売 →発売中! 【Lコード:39349】



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都議会総務委員会で条例改定を審議/委員会採決は14日、本会議16日

「非実在青少年」なる流行語を生みだした東京都青少年条例改定問題だが、本日11日、総務委員会で審議が行われた。

この間、日本雑誌協会が改定反対のためにやってきた意見広告キャンペーンなどについて意見が交わされた。
この日の審議で大体山場を越えたことになり、14日に自民・公明の修正案が審議されるが、民主・共産・生活者ネットワーク・みらいが反対し、8対6で否決される見通しだ。
続いて16日に本会議だが、ここでも否決されるのは確実だ。

これでこの都議会で否決されるのが確実になった改定案だが、都側は新たに修正された案を秋の議会に持ち出す意向だ。

この間、石原都知事などが「表現がわかりにくい」と発言しており、例えば流行語となった「非実在青少年」は「描写された青少年」といったふうに変えられるらしい。
でも、表現は変えても基本的中身が同じでは修正の意味がない。

決着は秋に持ち越しとなるこの問題、次のラウンドに備えて準備しておかないと、次は一気に天王山かもしれない。

(篠田博之)

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日本劇作家協会などが条例改定に反対声明

都の青少年条例改定に日本劇作家協会などが反対声明を発表した。
こちら

6月の都議会は既に開会し、条例改定問題は総務委員会で審議されるが、既に民主党が反対を表明しており、条例改定はこの議会で否決されることは確実とされる

ただ、石原都知事は、否決されても修正してまた議会にかけるべきだと発言しており、秋の都議会に再び改定案が上程される。性表現規制問題は今後も議論が続くことになった。


(篠田博之)

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